世界各国の政府や中央省庁などが発表する、経済に関する各種統計を、経済指標と呼びます。経済指標は国内経済や通貨の動向を知る絶好の材料となるため、世界中から注目されます。よって、発表内容によっては為替相場が急変動することもあります。注目度の高い経済指標の発表には注意が必要です。

しかし、世界中で日々発表される経済指標は、そのほとんどがあまり報じられるものではありません。一般的にはFX会社からの情報配信を頼ることになりますが、それでもすべての情報をつかんでいくのは現実的ではありません。ではどのようなポイントを抑えていけばよいのでしょう。

経済指標についてまず覚えておきたいことは、アメリカの経済指標が最も重要ということです。これは米ドルが世界の基軸通貨であり、為替市場全体に影響力があるためです。その中でも特に重要な経済指標は、「雇用統計」「FOMC政策金利」「GDP」です。これら3つはアメリカだけでなく、どの国でも非常に重要な経済指標となります。

これら経済指標の発表に関しては、FX会社から情報を得ることが多いと思いますが、多くの会社では「重要度」と「前回・予想・結果」が記載されています。「重要度」は文字通り重要度を表わしておりますが、「前回・予想・結果」の考え方は以下のように見ることができます。

・前回:前回の経済指標の結果
・予想:事前に市場が予想している今回の指標の結果
・結果:今回の指標の結果

経済指標は突然発表されるわけではなく、予め決まった日程で発表されることから、発表前から予想を立てて市場は動いています。そのため、予想と異なる結果が発表されると、大きな値動きが発生する可能性があります。特に重要度が高い指標について、予想と大きく乖離する結果が発表された場合には、市場の混乱が発生する可能性が高いと言えます。

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