複利

FXに限らず、「複利」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

複利は資産を効率的に増やす手段として、注目しておきたい仕組みです。このページでは、複利の説明や複利で儲ける方法などを、説明していきます。

■目次

複利とは

複利とは、利息を元本(元の資金)に組み込んで計算することを指します。

例えば、100万円の元本で1年で10%の利息があると仮定します。

1年目は10万円の利息が出るため、元本は110万円に増えます。2年目は110万円を元に利息10%の計算をするため、11万円の利息が手に入り、元本は121万円に増えます。この計算を続けていくと、5年目に元本は160万9,410円になります。

この複利運用に対して、単利運用という運用方法があります。これは、元本に利息は含まれず計算されます。つまり、100万円の元本から10万円の利息が付き預けているお金が110万円になっても、100万円分の利息しか支払われないということです。単利で5年間運用した場合、資金は150万円です。

複利運用の方が、5年間で10万9,410円多くの利益を得ることができました。これが、複利の力です。

単利と複利

FXの複利運用で利益を得るには

FXで複利運用を利用して利益を得るには、少しずつでも、安定して資金をプラスにしていく必要があります。

損失を出してはいけないという意味ではありません。損失が出たとしても、適切に損切りをして最小限に抑え、トータルのFX取引で利益を出していくということです。

なお、複利運用には以下の種類があります。

  • 1日複利
  • 1週間複利
  • 1ヵ月複利
  • 半年複利
  • 1年複利

複利がもらえる期間が狭いほど、短い期間で資金を増やさなければならないため、FXのプレッシャーが大きくなります。対して、複利がもらえる期間が広いほど、元本が増えるスピードが遅くなります。

おすすめな複利運用は、1ヵ月複利です。1ヵ月の間に利益を出せばいいためプレッシャーも軽く、複利を得られる期間もちょうどいい長さです。

この1ヵ月複利で利益を得るには、相場によって取引をするpips数を変更したりなど、臨機応変な対応が重要になります。

FXの複利運用で気をつけること

FXの複利運用は、FX口座の全資金を使って取引をします。そのため利益が大きい分、負けた場合は損失も大きいということに気をつけなければなりません。

また、全資金という高額で取引を行う分、取引のプレッシャーが常にかかるということも覚えておきましょう。損失が高額になるため、ロスカットが適切に行えなくなるという危険性があります。

FXの複利運用は、メンタルをしっかり保つ必要があります。

複利運用は初心者におすすめか?

FXの口座開設をしたばかりの初心者が、いきなり複利運用を始めるというのは、おすすめではありません。

複利運用とは、安定して利益を出し続けることが前提条件の運用方法です。そのため取引に慣れていない初心者が、複利で利益を出すのは難しいと考えたほうが良いでしょう。

初心者の方はまず、単利運用でFXに慣れることをおすすめします。安定して利益を得ることができるようになったら、複利運用に乗り換えて取引をすると良いでしょう。