円高・円安の基準と仕組み

「円高」「円安」はよくニュースなどで耳にすることがあると思いますが、「円高」「円安」の基準や意味などをしっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。

特にFXをこれから始める人にとっては、円高円安とは切っても切れない縁になってきます。そこで経済についてあまり詳しくない人でも、「円高」「円安」について理解できるように わかりやすくご紹介します。

■目次

円高円安とは

例えば1米ドル110円だったレートが変動して1米ドル115円になった場合を「円安」と言います。

一見、110円から115円になったのだから高くなったのでは?と錯覚を起こしそうですが、米ドルから見ると1米ドル110円で買っていたものが1米ドル115円で買えるようになったので 円を5円安く買えたことになります。つまり、円が安くなった⇒「円安」ということになります。

もちろん、円高はその逆なので、1米ドル110円だったものが1米ドル105円になった場合などを指します。

円高円安の基準

「円高」「円安」というのはいくらを基準に決まるのでしょうか?例えば、100円という金額の基準があって高いのか安いのかが決まるのか?毎日決まった時間のレートを基準にして「円高」「円安」を決めているのでしょうか?

答えは、どちらも違います。

なぜなら、「円高」「円安」を判断する基準というのは、人によって異なるからです。

つまり、人によって「円高」「円安」の対象する期間が異なりますよね。

例えば、毎年1回ハワイ旅行に行く人が、去年は1米ドル100円だったのに今年は1米ドル105円だった。となればその人は円安だったと感じます。一方でFXの取引をしている方で昨日は110円だったのに今日は105円だったとなれば円高になったと感じますよね。人によって基準が異なるので決まった基準というものは無いのです。

では、テレビ等で放送をされている「円高」「円安」の基準はどうなのでしょうか?

良く見聞きしていると、「終値」と比較している場合が多いです。終値とは日本時間17時を指しております。つまり、日本時間17時のレートと比較して「円高」「円安」と言っている場合が多いです。

円安円高なる仕組み

なぜ円安になったり円高になったりするのでしょうか。

モノの価値に例えて考えてみましょう。

例えば、「ダイヤモンド」硬くてきれいな石ですね。ただそれだけです。では、なぜ「ダイヤモンド」は高いのか?答えは、欲しい人が多い(需要が多い)からです。もし、ダイヤモンドを欲しい人がいなければ(需要が少ない)どんどんダイヤモンドは安くなっていくわけです。

円高円安も同じです。円を売りたい人が増えれば「円安」となり円を買いたい人が増えれば「円高」となります。

では、どのような場合に円を買いたい人が増えるのでしょうか?

例えば、アメリカに日本の自動社輸出が増えた場合、代金を支払うためにドルを円に交換する動きになりますね。つまり、円を買いたいということになりますね。それ以外にも経済・天災・金利など様々な要因により円を売りたい人、円を買いたい人がいて、円安円安になるんですね。