各国の実質GDPの速報値に注目
その国の経済の発展を知る代表的な指標がGDPです。。GDPは、国内で生産されたモノやサービスの付加価値の合計を数値で表したものです。付加価値というのは、モノやサービスの価格から、材料費や人件費などを差し引いたもの。新たに生み出した価値のことともいえます。
国ごとに、得意な産業や儲けのしくみが違うものです。これをGDPという物差しにかけて数値化することで、各国間での比較が可能になります。事実、GDPはほとんどの国で四半期(3カ月)ごとの数値を発表しています。そのため、時期の各国のGDPの比較もしやすいでしょう。
GDPには物価の変動を考慮しないで計算された名目GDPと、物価の変動を考慮した実質GDPがあります。また、各国とも速報値・改定値・確報値といった具合に、四半期ごとに2〜3回の発表があります。
FXにおいては、実質GDPの速報値が重要視されます。実質GDPが伸びると、景気回復や金利アップが期待され、通貨高につながる可能性があります。
用語解説:速報値・改定値・確報値 速報値はデータを集計して最初に公表した値、改定値は速報値を修正した値、確報値は最終的な値。速報値の約1カ月後に改定値、さらに約1カ月後に確報値が公表される。
経済発展を数値で表すGDP
実質GDP成長率(四半期)
実質GDPの速報値は最初にわかるデータのため注目。その1カ月後の改定値と、さらに1カ月後の確報値は、速報値からの変化が大きいと為替レートに影響することもある
水上氏の視点 強いていうならばアメリカと中国のGDPが見られるようです。値動きの言い訳が欲しいときに後付けで使われることも多く感じます。
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