「デイトレード」は、最もポピュラーなトレード手法です。初心者でも気軽に始められることから是非ともマスターしておきたいトレード手法です。
デイトレードといっても内容や手法は様々で、スイングトレードやスキャルピングトレードといった、他のトレード手法とは違う特徴があります。
そこで、デイトレードとは何か、デイトレードのメリットやデメリットのほか、取引に向いている時間帯など基礎となるコツと手法をご紹介します。
■目次
デイトレードとは?
デイトレードは、1日の値動きで利益を狙う取引手法のことです。
トレードする時間は数十分~数時間程度であることが多く、1日に1~3回ほどの取引を行います。1日でトレードを終了させ、ポジションを翌日に持ち越さないことが前提の取引手法となります。
具体的に狙う値幅は、10~50pipsほどです。相場の値動きが大きい時間を狙い、利益を積み立てていきます。
デイトレードの取引手法
デイトレードの手法は、以下の手順を踏みます。
- STEP1 レートが動く幅を予測し、利食いと損切りの幅を設定する。
- STEP2「売り」か「買い」どちらで注文を始めるのか決める。
- STEP3 利食いと損切りの幅を守り、トレードをする。
ポジションを持ったあとは、とにかく自分で決めた利食い幅・損切り幅を遵守することが大事です。
初心者の方は、利食いと損切りの幅を守ることができないことが多くあります。
損失を受け入れ、着々と利益を得ていく忍耐強さが必要になってきます。
プロが教える損切りのタイミングと方法【FXプロ:川合美智子】
デイトレードのメリット
デイトレードのメリットをご紹介します。
翌日に取引をまたがないので気が楽
デイトレードは取引手法の性質上、1日で取引を終わらせます。そのため、寝ている間に相場を気にする必要がありません。
スイングトレードなどの長期取引であれば、相場の急な暴落に常に身構えていなくてはなりません。しかしデイトレードであれば、損切りに気をつけているのみで、リスクを回避することができます。
FXの損益は、メンタルの影響が非常に大きいものです。ある程度気が楽な取引ができるデイトレードは、初心者でも利益を追求できる手法と言えます。
チャートを常に見る必要がない
デイトレードは、チャートを常に見ている必要がありません。
デイトレードとは、テクニカル分析からチャートを確認し、狙った値幅まで相場が変動するのを待つトレード手法です。そのため、指値注文・逆指値注文を利用すれば常にチャートを見ておく必要はなく、自動で注文をしてくれます。
ずっと相場を確認するほうが焦りを生み、望まない利益確定などにつながることもあります。決めた損切りルール等を守り、たまにチャートをチェックするやり方が、デイトレードには適しているでしょう。
副業としてFXをすることができる
デイトレードは、数十分から数時間ほどで取引を完了させる手法です。そのため、勤め先から帰った後などの空いた時間で、FX取引をすることができます。
デイトレードは10~50pips程度の変動幅を狙えばいいので、副業として無理なく稼ぐことができます。
ただし、空いた時間でFXをする程度では大きな額を稼ぐことは中々難しいです。小遣いを稼ぐくらいの気持ちで取引をしたほうが良いでしょう。
デイトレードのデメリット
デイトレードのデメリットをご紹介します。
値動きの少ない相場のときは取引できない
デイトレードは10~50pipsの変動幅を狙うため、値動きの少ない相場では利益を狙えません。
そのため、値動きが少ない日は取引そのものを諦めなくてはなりません。
無理に取引をしても、ただ損失を増やすのみとなってしまうことがあります。利益が望めない日はすっぱりと諦め、次のトレードに備えることも大切です。
感情的な取引をしてしまう
デイトレードはテクニカル分析の結果から取引を行うため、大きく予想が外れて損失を背負ってしまうことがあります。そんなとき、初心者の方は損失を取り返そうと感情に任せたトレードをしてしまいがちです。
また、決めた値幅に到達しても「もう少し利益が伸びるかもしれない」と考えてしまい、結果的に損失を受けてしまうということもあります。
これを防ぐには、あらかじめ決めたルールを守るという強い気持ちが必要になります。これは、シンプルですが難しいことです。リスクの少ない少額の取引から慣れていくなど、FXに慣れることが一番の近道と言えます。
テクニカル分析を利用したデイトレードのコツ
デイトレードでは、テクニカル分析の「スパンモデル」を利用するのおすすめです。
取引ツールのチャート画面から、テクニカル分析のスパンモデルを表示させます。
すると、赤いラインと青いラインがチャート上に表示されたことと思います。この2つのラインを見て、売りか買いの注文をするべきか決定します。
青いラインが上の場合は買い注文をし、赤いラインが上の場合は売り注文をします。
デイトレードで使う時間足
デイトレードをする上で、チャートに表示させる時間足は15分足・30分足・1時間足がおすすめです。
相場の流れを掴むための時間足として1時間足を利用し、いざ注文をする際に5分足や1分足を利用する手法もあります。
デイトレードにおすすめの通貨ペア
デイトレードにおすすめな通貨ペアは、値動きの大きい通貨ペアです。
よって、米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円がおすすめの通貨ペアとなります。
特に、初心者の方は安定した米ドル/円から取引を始めると良いでしょう。
デイトレードをするべき時間帯
デイトレードに向いている時間帯は「東京時間前半」「欧州時間」「NY時間」です。
「東京時間前半」とは、8時から11時を指します。
「欧州時間」とは、16時から22時を指します。
「NY時間」とは、22時から翌日5時までを指します。
上記の時間帯は、はっきりとした値動きが出ることが多いため、デイトレードをするトレーダーは多いです。
また、経済指標発表のタイミングを調べてその発表前後にデイトレードをするという場合もあります。
主要通貨の経済指標は、最新!初心者も注目の重要経済指標を確認して下さい。
デイトレードは初心者向け?
デイトレードは、初心者向けの取引手法です。いざFXを始めたものの、どうやればいいのか分からないという方は、まずデイトレードから始めて見ることをおすすめします。
デイトレードは、全てのトレードの基本とも言える取引手法です。相場やチャートを見る力をつけることができ、リスクを抑えた取引ができるためです。
無理な取引を避け、利益が得られそうなチャートの際に取引をするようにしましょう。
なるべく損失リスクを避けたい場合は、デモトレードや少額取引でデイトレードに慣れてから、取引をするのをおすすめします。
デイトレードにおすすめのFX口座
デイトレードでの取引をするなら、「約定力が高い」「スプレッドが狭い」FX口座を選ぶことが重要です。
1,000通貨単位でデイトレード向け口座ならみんなのFXがおすすめです。
1万通貨単位でデイトレード向け口座ならGMOクリック証券のFXネオかDMMFXがおすすめです。
デイトレードのよくある質問
デイトレードとスキャルピングの違いは何ですか?
デイトレードは、1日の値動きで利益(10~50pips)を狙って、当日中に注文と決済を終わらせる取引方法ですが、スキャルピングは、わずかな利幅(3~10pips)を狙って、超短時間(数秒から数分)で売買を繰り返す取引方法です。
スキャルピングは取引回数が多いのでスプレッド(コスト)がかさみ、常にチャートを見る必要があります。また、初心者の方は特に運任せの取引となる傾向が高いのでデイトレードから始めることをおすすめします。
どうしてもスキャルピングにチャレンジしたい場合はFXスキャルピングの手法!初心者にもできるやり方を参考にしてください。