流れが出ているなら取引のタイミングを待ちましょう

FXの取引は、より良いタイミングであればあるほどメリットがあります。より良いタイミングでポジションを持つには、チャートに現れる特定のパターンを察知し、すぐさま取引をすることが重要です。FXトレンドにしっかり乗るためには、既に全体的なトレンドが発生している状態で、その方向に発生した取引ポイントを利用することが有効です。逆にトレンドがなかったり、その時のトレンドに逆らっての取引は推奨しません。

流れとタイミングが合えば有利

FXでトレンドを利用して利益を得るためには、全体の流れを把握⇒有利な場面でポジションをとることが重要です。どちらかだけの取引では確実性に不安があるため、流れとタイミングが合致する瞬間を持つようにしましょう。

なぜ取引のタイミングが重要なのか?

取引ポイントで有利な理由

FXの相場の動きは明らかに規則性があります。出現すれば特定の方向に相場が動きやすいです。そして、その事実を多くの人が知ることで、本当にその方向に相場が動く確率が更に上昇するのです。

取引のタイミングでエントリーするメリット
①早いタイミングで利益が出やすい
②すぐには損失になりにくい
③損切りのタイミングが自動的にわかる。

既に出ているトレンドと同じ方向を取引ポイントが指示した場合、当然ながらすぐ利益が出ることが多くなります。また有利な方向とタイミングで取引していることから、簡単には損失にはなりません。また、取引ポイントの条件が崩れることで、損切りの目安をもわかります。

FXプロも多用している移動平均線をマスターしよう

トレンドや取引ポイントを見抜くために、トレーダーはみんな何らかの分析ツールを活用しています。ここでは、そういった分析ツールの中で最も有名な移動平均線を取り上げます。一定期間の平均価格を結んだだけのシンプルなテクニカル指標ですが、高い精度でトレンドの判断が出来たり売買の目印になったりと様々な使い方があります。この使い勝手の良さこそが、プロアマ問わず、世界中のトレーダーに利用されている理由です。いろいろな使い方のできる移動平均線ですが、その中でも短期・中期・長期という機関の異なる3本を表示するスタイルを推奨します。

万能ツールの移動平均線
  • 指定した期間の平均価格を連続表示したもの
  • 期間が短ければトレンドを敏感に反映
  • 期間が長ければ長期的なトレンドを反映
  • 世界中でもっとも人気のある分析手段
  • 移動平均線の派生ツールも多い
  • トレンドの判断に利用できる
  • 単独や組み合わせの利用で取引ポイントになる

トレンド判断だけでなく、これから具体的に紹介する取引ポイントとしても移動平均線は活用できるので、使い方を必ず覚えておきましょう。多くの人が移動平均線を利用しているということは、それだけチャート上で強く機能するということ、たった一本の移動平均線から見抜ける取引ポイントだってあるんです!

3本の移動平均線から相場の流れと取引タイミングを読む

期間の異なる3種類の移動平均線を同時に使用することを推奨します。
①【短期線】21本移動平均線
②【中期線】75本移動平均線
③【長期線】200本移動平均線
※〇本移動平均線とは最新のものから過去〇本分相場を遡り、〇本分の平均価格を線で結び連続表示したもの

移動平均線の見方

移動平均線は期間が短いほどトレンドに敏感に反応し、逆に期間が長くなるほど全体の傾向を表わすという特徴があります。上のチャートはもみ合い相場から下降トレンドへ移行した局面ですが、21本線、75本線、200本線と短期線から順に下向きに、このように期間の異なるものを併用することで、全体の流れとトレンド発生のタイミングを同時に把握できるのです。

関連記事:ローソク足の種類とチャートの見方

FX取引のコツ虎の巻

さて、ここからは具体的な例を挙げて、どのタイミングが取引のポイントとなるのかご紹介をさせていただきます。

FX取引のコツ①21本平均線のリバウンドを狙う

21本線の連続バウンドを狙う

トレンドがある状態で一時的に反発し、21本移動平均線にタッチしてから再びトレンド方向に戻っていくケースを連続して目撃したら、それは、トレンドが安定しているサイン。21本線付近から逆方向にバウンドすることを予想し、上昇トレンドなら押し目買い、下降トレンドなら戻り売りをするのが正攻法です。21本線を抜けたところに損切り注文を入れておくのをお忘れなく!尚、21本線のバウンドを狙う時に1度目二度目の成功を見届けてから三度目以降を狙う手堅い戦略も可です。

具体例

21本線連続バウンドを狙う具体例

FX取引のコツ②21本平均線からの乖離を狙う

21本移動平均線からの乖離で狙う

移動平均線を基準とした取引ポイントのうち、最もわかりやすいのがこの乖離パターンです。相場は急激に行き過ぎると、元の位置付近まで戻る性質があるので、その戻る動きを利用してエントリーするのが基本です。そして、行き過ぎや十分に戻ったことを判断する基準として使えるのが21本移動平均線。

この線から離れ過ぎたらエントリー、概ね戻ったら利益確定、一向に戻らなければ損切りを検討すると良いでしょう。

具体例

21本移動平均線からの乖離で狙う具体例

FX取引のコツ③200本移動平均線での反転を狙う

200本移動平均線での反転で狙う

移動平均線は、米国人のジョセフ・E・グランビル氏によって考案されましたが、そんなグランビル氏が最も重要な移動平均線として挙げた200本移動平均線は強力な抵抗になりやすく、それだけで取引ポイントの材料となります。

ローソク足の近くに200本線があったら要注目です。200本線が抵抗になりやすいという性質を利用し、ローソク足が跳ね返ってトレンドが反転するタイミングを狙います。200本線を完全に抜けたところに損切りを設定しておくのがセオリーです。

具体例

200本での移動平均線での反転で狙う具体例

FX取引のコツ④移動平均線の並び順で狙う

移動平均線の並び順で狙う

短期の21本線、中期の75本線、長期の200本線といった期間の異なる3本の移動平均線を用いると相場の状況を簡単に読み取ることができます。

3本の移動平均線が交差せずに、期間の順にきれいに並んでいるときは、トレンドが安定していることが多くみられ、移動平均線のもつれがほどけて、きれいな並び順になったときがエントリーのタイミングとなります。

移動平均線の並びが崩れたらトレンド終了のサインになりますので、必ず損切りを入れましょう。

具体例

移動平均線の並び順で狙う具体例

FX取引のコツ⑤高値圏・安値圏の長いヒゲで狙う

高値圏・安値圏の長いヒゲで狙う

ヒゲが長く伸びるのは、大きい値動きがあったにもかかわらず、反転して価格が押し戻される動きが発生した時、ヒゲが伸びれば伸びるほど、その勢いは強いと考えられ、極端に伸びたヒゲはトレンドの終了や反転の目印として使うことができます。

特に注目したいのが高値圏・安値圏から長く伸びるヒゲ、これまでの高値付近で上ヒゲが伸びると下降のきっかけに、これまでの安値付近で下ヒゲが伸びると上昇のきっかけになるパターンが多くみられます。

具体例

高値圏と安値圏の長いヒゲから狙う具体例

FX取引のコツ⑥毛抜き底・毛抜き天井で狙う

毛抜き底と毛抜き天井で狙う

長い陽線と長い陰線はトレンドの最終局面に出現しやすく、取引ポイントとして使うことができます。上昇から下降に反転する時は長い陰線→長い陽線(毛抜き底)が、連続して並ぶことが多く見受けられます。

これらの形がチャートに現れたらエントリー、揃ったローソク足の更に先を損切りラインとして検討しましょう。周りのローソク足より長くて目立つものほど、サインとしての効果が薄くなります。

具体例

毛抜き底と毛抜き天井で狙う具体例

FX取引のコツ⑦ラウンドナンバー+N字で狙う

ラウンドナンバー+N字で狙う

120.00、1.00などキリの良い価格はラウンドナンバーと呼ばれます。誰の目にもわかりやすく、多くの人がその付近で売買しようとするため、 強い抵抗になりやすいという特徴があります。

特に、ラウンドナンバーを突破したあと一度戻ってきてからそこを抵抗にして反転するN字、逆N字の形は信頼度が高いので、取引の判断材料として使えます。ラウンドナンバー突破直後ではなく、ぎりぎりまで引き付けてエントリーするのがポイントです。

具体例

ラウンドナンバー+N字で狙う具体例

FX取引のコツ⑧ラウンドナンバー+反転で狙う

ラウンドナンバーと反転で狙う

キリの良い価格であり多くの投資家の注目を集めるラウンドナンバー。この価格付近でローソク足の勢いがなくなったり、トレンドが反転するケースをチャートでよく見かけることがきます。

この反転しやすいという特徴は取引のポイントとして使えます。例えばラウンドナンバーが近くにある上昇トレンドが、ラウンドナンバーを突破せずに跳ね返されている状態が続いているならば、売り注文を入れる目安となります。

具体例

ラウンドナンバー+反転で狙う具体例