FXのリスク

FXだけに限らず、投資にはリスクが伴います。FXをする以上自分の大切なお金が減ってしまう可能性があるということをしっかりと認識しておきましょう。だからこそ、リスクを理解し、リスク回避のコツを知ることが重要になります。

FXを始めるなら「トレンド」と「抵抗」といった攻めと、リスク管理といった防御をしっかり身に着けておくことが重要です。

リスク回避のポイント

リスク回避のポイントは損切りの考え方次第
損切りはなぜ必要なのか?
①損失を限定できるため、一度の取引で想定外の損失を出さずに済む
②損失を最小限に食い止めることは、長い目で見れば利益につながっていく

「損切り」とは含み損がある状態で決済することです。損をした状態での決済は良い気がしませんが、損失を最小限に抑えようという試みです。この損切り(負け)を受け入れずに放置すると想定以上の損失を出す可能性もあります。

多くの初心者は利益のことばかりに興味をもちその手法を学ぼうとしますが、本来、初心者がしっかり覚えるべきことはリスク回避です!それでは、勝ち組トレーダーが教えるリスク回避のためのコツをご紹介します。

関連記事:プロが教える損切りのタイミングと方法【FXプロ:川合美智子】

リスク回避のポイント①「損小利大」を目指す。

人間の心理には防衛本能があり、「損をしたくない」「儲けを守りたい」と考えてしまいます。そのため、小さい勝ちを拾う一方で、大きく負けてしまうことがあります。この「損大利小」を矯正して意識的に損小利大を目指すことが大切です。

損失が出ている時と利益が出ている時

大きく勝って小さく負けることを目指そう!

リスク回避のポイント②取引はトレンドと抵抗を見てから

取引をして良いかどうか、その判断基準をしっかりと決めておきましょう。トレンドがあるか?利用できる抵抗はあるか?といったフィルタリングをかけることで、無用なトレードをせずに済みます。初心者のうちは、何でもトレードをしたくなるものですが、それを見送る勇気も必要なのです。

取引の基準

リスク回避のポイント③負けて良いのは全資金の2%まで

あらかじめ負けて良い割合を決めることで、リスクを限定できます。その割合として推奨されるのが2%です。このルールを守れば、たとえ10万円の資金から10連敗しても8万円と、大損害にはなりません。 負けは資金の2%まで

ポイント:勝率51%で利益が出る仕組みを知る
負けても良い値幅を決めたら、その値幅を利益確定の目安にします。この2%ルールに従うことで。51%以上の勝率になれば利益が出る計算になります。まず、損失から考え、次に利益のことを考えるというのがポイントです。

リスク回避のポイント④利益:損失=2:1が理想

利益と損失の割合を1対1で運用することに慣れたら、その次は2:1を目指しましょう。損切り幅を決定してから、その2倍の利益の幅が取れるポイントを探す。この一連の流れを実践すれば、相場の流れに忠実な取引が実現可能になります。 利益と損失の割合

取引シナリオの例

取引シナリオの例 120.65円で新規買い取引を始めようとした場合、下値抵抗となる120.30円の損切ラインまでは35pips。一方、利益確定の目安となる上値抵抗は121.45円であり、値幅は80pipsあります。利益が80pipsに対して、損失は35pipsとなるので、取引可能と判断できます。

勝ち組トレーダーが実践するリスク回避の鉄則

新規+決済注文を同時に入れる!損切りを深く動かさない

新規注文と同時に利益確定及び損切りの注文を入れておくという行動は、安定した利益を出し続ける勝ち組トレーダーの共通点です。確固たる取引のシナリオに準じてトレードを行うことで、余計な感情を排除することができます。なお、初心者は損切りの場所を今より深く(=損失が広がる方向)動かしてしまいがちですが、この行動はNG!予想が外れた場合は素直に負けを受け入れましょう。

・利確損切りのシナリオを想定して取引しよう
・余計な感情は取引の敵
・損切りを受け入れるのが脱初心者への道

取引の絶対基準としてトレンドをいつも意識すること

勝ち組トレーダーは、それぞれ判断方法に差異はあるものの、上昇・下降・もみ合いを判断し、明確にトレンドが把握できるときにのみ勝負を掛けています。皆さんもこれにならってトレンドが見つからない状態では決してトレードを行わず、トレンドが把握できて初めて取引に挑みましょう。

・プロはトレンドを虎視眈々と待つ
・トレンドが見つからない時は待機

利益最大化のために押し目買い・戻り売りを徹底する

押し目買いや戻り売りを徹底することで、利益を最大化させているのが、勝ち組トレーダーの共通点です。トレンドが発見できても飛び乗ったりはせず、押し目買いや戻り売りの形を意識してギリギリまで我慢します。これを忠実に実践することで利益の幅が広くなり、同時に損切りの幅を狭くすることができるのもポイントです。損切り幅を狭く保つことが出来れば、たとえ負けが続いても損失は少なくなります。

・トレンドに飛び乗りせず押し目や戻りを待つ
・利益は大きく損失は小さく
・連敗が続いても資産へのダメージが抑えられる