FXの「ポジション」とはFX初心者の方が初めて覚える言葉と言っても過言ではありません。FX取引はポジションを持つことによって始まり、ポジションを解消することで取引が終わります。今回はFX取引の基本となる「ポジション」についてご紹介します。
■目次
ポジションとは
「ポジション」とは、外貨の買い、若しくは売り(空売り)の注文を入れて、外貨の持ち分が手もとにある状態のことを言います。まだ決済していない外貨の持ち分なので「ポジションを保有している」という使い方をします。
ポジションは建玉(たてぎょく)と言われることもありますが意味は同じです。FXではポジションという言い回しをすることが多いです。
次に、よく使わる「ロングポジション」「ショートポジション」についてご紹介してまいります。
ロングポジション(買いポジション)
ロングポジション(買いポジション)とは、買いのポジションを保有することです。買い建玉(たてぎょく)と言われることもありますが意味は同じです。
例えば、1ドル110円の時に、1ドルが111円になるだろうと予測し、110万円で1万ドル分の外貨を買った場合、1万ドルのロングポジションを保有しているといいます。この後、予想通り1ドルが111円になって決済すれば利益となり、予想が外れて109円になって決済すれば損失となります。
ショートポジション(売りポジション)
ショートポジション(売りポジション)とはロングポジションの逆で売りのポジションを保有することです。売り建玉(たてぎょく)と言われることもありますが意味は同じです。
例えば、1ドル110円の時に、1ドルが109円になるだろうと予測し、110万円で1万ドル分の外貨を空売りした場合、1万ドルのショートポジションを保有しているといいます。この後、予想通り1ドルが109円になって決済すれば利益となり、予想が外れて111円になって決済すれば損失となります。
ポジションの保有期間
一度ポジションを保有した場合、いつまでポジションを保有し続けることができるのでしょうか?結論、FX取引は「いつまでに決済しなければいけない」といった保有期間の制限はありませんので「ロスカット」されない限りは持ち続けることが可能です。
尚、日をまたぎ数日から数週間かけて取引する手法のことを、「スイングトレード」といい、さらに数週間から数ヶ月にかけて取引することを「長期投資」といいます。
さて、ポジションを日や年を越えて、長期にわたって保有する場合、いくつか注意点がありますのでご紹介します。
ポジションを持ち越し・年越し(長期保有)する場合の注意点
スワップポイントによる損失の可能性
日をまたぐことで、保有しているポジションに「スワップポイント」が発生します。スワップポイントとは金利差調整分のことで、保有している2国間のポジションの金利の差によって利益になる場合もありますが、損失となる場合もありますので注意が必要です。
ロスカットによる損失の可能性
保有しているポジションに対して、予想通りの値動きをすれば良いですが、予想とは逆の値動きになった場合ロスカットとなり強制決済される可能性があります。
複数のポジションを持つ方法
FXは、ロングポジションとショートポジション複数のポジションを持つことができます。この時、買いポジションと売りポジションの差を算出した、実質的なポジションのことを「ネットポジション」といいます。
例えば、ロングポジションを3万ドル、ショートポジションを2万ドル持っていた場合、ネットポジションはロングポジション1万ドルとなります。
また、ロングポジションとショートポジションを同時に持つことを「両建て」といいます。
ロングポジションとショートポジションを両方保有することに意味がある?という質問もよくいただきますので、両建てに興味を持った方は「FX両建てで負けない必勝法がある!?」を参考にしてください。
ポジションについてよくある質問
スクエアとはなんですか?
スクエアとは、ポジションを保有していない状態のことです。
ポジションメイクとはなんですか?
ポジションメイクとは、新たにポジションを作ることで、エントリーと同じ意味です。