■目次

「チャート」「ローソク足」とは

チャートとは、ローソク足を並べて、過去の値動きを視覚化したものです。縦軸で価格を、横軸で時間を表わし、値動きの流れ(波)が把握できます。

チャートを形成するローソク足とは、特定期間の値動きを表わすものです。1本で1週間の値動きを表わしているのは週足チャート、同様に1日なら日足チャート、1時間なら1時間足チャートと呼ばれます。

ローソク足が集まってチャートが作られる
ポイント

チャートには1分足や5分足といった超短期的なものから、週足や月足といった長期的なものまであります。トレード手法によって最適なローソク足が異なりますので参考にしてください。

トレード手法別最適なローソク足
  • スキャルピングの場合:1分足
  • デイトレードの場合:1時間足
  • スイングトレードの場合:4時間足や日足

ローソク足とチャートの作られ方

ローソク足のチャートは下図のよに、陰線と陽線によって作られています。ローソク足のそれぞれの用語は何を指すのか解説します。

ローソク足とチャートの作られ方(陽線・陰線)
【用語の意味】
  • 陽線:始値に比べて終値が高かった場合の線
  • 陰線:始値に比べて終値が安かった場合の線
  • 実体:始値と終値の価格差
  • 始値:その日のローソク足の始まりの価格
  • 終値:その日のローソク足の終わりの価格
  • 高値:その日の一番高かった価格
  • 安値:その日の一番安かった価格
  • 上ヒゲ:実態より上にあるヒゲ、高値と始値の長さを表わす
  • 下ヒゲ:実態より下にあるヒゲ、安値と終値の長さを表わす

チャートを形成するローソク足は、一定期間内の価格の動きを線(ヒゲ)と四角(実体)で図示したものです。これ1つで4つの価格を表現します。

対象となる期間の始まった価格が「始値 (はじめね)」終わった価格が「終値 (おわりね)」一番高くなった価格が「高値 (たかね)」一番安くなった価格が「安値 (やすね)」というルールで形成されます。

また、始値よりも終値が高いものを「陽線 (ようせん)」、始値より終値が安いものを「陰線 (いんせん)」と呼び、陽線は通常白色で表し価格上昇を、陰線は黒色で表し価格下落を示しています。

ローソク足の並び方

ローソク足の並び方
ポイント
  • ローソク足が形成される時間は、チャートの時間(1分足、日足など)によってかわりますが、ローソク足の並び方に違いはありません。
  • 基本的に前の足の終値が、次の足の始値に引き継がれていきます。例外的にローソク足の間に大きくすき間があくことがあり、これを「窓あき」と呼びます。

ローソク足の種類

読み方 意味
大陽線 大陽線 周りのローソク足と比較して実体が長い陽線です。大きく価格が上昇したことを表わします。
大陰線 大陰線 周りのローソク足と比較して実体が長い陰線です。大きく価格が上昇したことを表わします。
小陽線 小陽線 上下の幅が狭い陽線です。少し上昇したことを表わします。
小陰線 小陰線 上下の幅が狭い陰線です。少し下落したことを表わします。
上影陽線 上影陽線 上にヒゲが伸びている陽線です。一旦上昇したものの下落し、始値よりやや高く終値を迎えたことを表わします。
上影陰線 上影陰線 上にヒゲが伸びている陰線です。一旦上昇したものの下落し、始値よりやや安く終値を迎えたことを表わします。
下影陽線 下影陽線 下にヒゲが伸びている陽線です。一旦下落したものの上昇し、始値よりやや高く終値を迎えたことを表わします。
下影陰線 下影陰線 下にヒゲが伸びている陰線です。一旦下落したものの上昇し、始値よりやや安く終値を迎えたことを表わします。
十字線 十字線(寄り引き同時線) 十字になった線です。上昇も下落もしたが始値と終値が同じ価格だったことを表わします。

このローソク足の形で次の為替相場の予想を立てることも可能です。この続きはFX取引のコツ【初心者向け】でご紹介します。