「無職だからFX口座が開設できない」「資産が100万円以上無いから口座開設できない」など、都市伝説化しつつあるFX口座開設の審査基準ですが、実際のところ審査に通る人と落ちる人、どのような違いがあるのでしょうか。
FX会社が明確にしている審査基準や、実際にFX口座開設の審査をした人にアンケートを取り、傾向をまとめましたのでご紹介します。
■目次
各FX会社が明確にしている審査基準
日本国内のFX会社に於いて審査のないFX会社はありません。
各FX会社は審査基準(申し込み基準)を約款などで公開しております。基準を満たさなければ申し込むことはできません。
また、申し込みページ内必須項目も入力が出来なければ口座開設を申し込むことはできませんので注意が必要です。
主に、各FX会社が明確にしている審査基準は「年齢に関する事項」「居住に関する事項」「連絡手段に関する事項」「金融資産に関する事項」「身分証明書・マイナンバー」です。その中でも「年齢に関する事項」「居住に関する事項」「金融資産に関する事項」は各社様々ですが、「身分証明書・マイナンバー」「連絡手段に関する事項」はほとんどのFX会社で申し込み必須項目になっているのでご用意が無い方は申し込みが出来ません。
各FX会社が明確にしている審査基準比較
年齢 | 金融資産 | 住居 | |
---|---|---|---|
DMMFX | 20歳~75歳未満 | 指定なし | 国内 |
LINE FX | 20歳以上70歳以下 | 指定なし | 国内 |
外貨ネクストネオ | 20歳以上80歳以下 | 指定なし | 国内 |
パートナーズFX | 20歳~70歳未満 | 指定なし | 国内海外 |
SBI FXトレード | 18歳~80歳 | 指定なし | 国内海外 |
LIONFX | 20歳~75歳 | 指定なし | 国内海外 |
外為オンライン | 20歳以上 | 指定なし | 国内 |
トライオートFX | 20歳~80歳 | 指定なし | 国内 |
みんなのFX | 20歳~75歳 | 指定なし | 国内 |
FXネオ | 20歳~80歳 | 100万円以上 | 国内 |
職業について
職業については「無職」「専業主婦」「学生(20歳以上)」でも問題はありません。「無職でも大丈夫なの?」と思うかもしれませんがFXトレーダー専門の人は無職ですが取引をしていますよね。もちろん、審査は総合的な判断で決まるので、「無職」「専業主婦」「学生(20歳以上)」等少し条件が悪そうな場合は、保有している金融資産などで判断される場合がありますので注意が必要です。
また、競合となるような金融商品取引業や金融先物取引業に勤めている人も審査に落ちる可能性がありますので注意が必要です。実際FXネオ(GMOクリック証券)の約款に記載されています。
借金がある場合
基本的に口座開設申し込みページに借金を記載するスペースは無いので審査基準として考慮していないことがわかります。信用情報機関である「JICC」や「CIC」にも加盟していないようなので、単純に借金があるからといって審査に落ちるということは考えにくいです。
金融資産
金融資産に関しては、口座開設の際に各FX会社が細かく記載を求めており、審査基準の大きな要素となっていることが想像できます。FXネオ(GMOクリック証券)が100万円以上の金融資産を条件としているので一つの目安にはなると思いますが、少額で取引ができる口座あれば金融資産のハードルも低いと想像することができます。
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嘘の申告をした場合
バレなければいいという感覚で、虚偽の申告を絶対にしてはいけません。実際アンケートをとってみて職場への在籍確認の例はなかったですし、金融資産やその他保有資産についてもわざわざ調査をしているとは思えませんが、虚偽の申告をしては審査が通りませんし、あとから虚偽の申告であることが発覚した場合、取引停止となりますのでメリットは一つもありません。
誤字や脱字などによって虚偽をするつもりではなかったのに、虚偽と判断されてしまう場合もありますので、申し込みフォームの記述内容はしっかり確認しましょう。
投資経験
口座開設申し込みページには投資経験も申告する必要があることが多いです。もちろん審査基準の一つにしているとは思うのですが影響範囲は不明です。アンケート結果でも投資経験が全くなくても審査に通った例はありました。
前述のとおり、投資経験をFX会社が調査することは考えにくいですが、虚偽はせず正直に記載しましょう。
投資目的
投資目的も多くのFX会社で必須入力項目にあります。「短期運用」や「長期運用」等選択式になっていることが多いですが、投資目的は運用していく中で変わる場合もあると思いますので、審査に大きな影響は与えないと思います。
注意しなければいけないのは、スキャルピング等短い時間での取引ができないFX会社で、「短期取引」を目的にするなど、想定している目的とFX会社が提供しているサービスに差異があった場合、審査に落ちる可能性があります。どのような取引をしたいのか、その取引はそのFX会社でできるのかしっかり確認してから申し込みしましょう。
審査に落ちた人の傾向まとめ
FX口座開設の申し込みをして審査に落ちてしまった人、審査に通らなかった人にはどのような共通点があるのかまとめました。
- 口座開設可能な年齢でない
- 個人情報に整合性がない(虚偽)
- 金融資産が無い
- 年収が100万円以下
審査が比較的ゆるいFX会社
とにかくFXに興味があって運用したい!でも審査基準に自信が無いという人のために、審査がゆるいと思われるFX会社(少額から取引可能なFX会社)をご紹介します。
1つのFX会社で審査に通らなかったとしても、FXは複数の申し込みが可能なので、虚偽の申告をしないでいくつかのFX会社に申し込んでみましょう。
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