エントリータイミング見極め方

FXの取引には、利益を出しやすいタイミング・出しにくいタイミングがあります。とりあえずFXを始めてみよう!という方でも、タイミング次第ですぐに利益が出たり、逆に大損をしてしまうことがあります。

このように、「どこで取引を始めるか?」は利益と損失を大きく左右します。今回は、取引を開始すべきタイミング「エントリータイミング」の見極め方についてご紹介します。

■目次

エントリーとは

「エントリー」とは、FX取引を開始する行為のことです。つまり、通貨を「売る」または「買う」ことがエントリーにあたります。「エントリーポイント」と呼ばれることもありますので覚えておきましょう。

一般的な感覚からすると、売ったり買ったりすれば、それで取引は終了ではないの?と思われるかもしれませんが、FX取引では売買の差額が損益となるので、エントリーと決済は常に1セットです。

ただ売るだけ、買うだけではなく、売ったら次にどう買うか、買ったら次にどう売るかが重要なポイントとなります。

「売る」「買う」行為は取引の終了ではなく、はじめの一歩となるわけです。ちなみにエントリーした後、まだ決済されていない通貨を保有している状態を「ポジションを持っている」状態であるといいますので覚えておきましょう。

エントリータイミングが重要な理由

為替相場に上昇・下降といったはっきりした値動きの流れがあるとき、この流れを「トレンド」とよびます。エントリーした後にトレンドが上昇すれば、決済して利益を得ることができますが、反対に下降トレンドとなると、エントリー時の価格以下で損失決済せざるを得なくなることにもなります。

このように、FX取引ではエントリーと決済の差額が損益となりますから、「エントリータイミング」がどれだけ重要なのかわかりますね。

2つのエントリータイミング

トレンドの動きの中で、一般的に利益を得やすいと言われる「バウンド」と「ブレイク」という2つのエントリータイミングがあります

為替相場は日々微細な変動を繰り返しながら、大きな流れとしてのトレンドを形成しています。この小さな値動きに都度対応しても大きな利益にはつながりにくいですし、常にチャートに張り付いて売買を重ねることは現実的ではありませんね。

一方、大きなトレンドの中でエントリータイミングを見極めることができれば得られる利益もまた大きくなります。そこで、大きなトレンドの中で見極める「バウンド」と「ブレイク」という2つの重要なエントリータイミングについてご紹介します。

バウンドとは

トレンドは永遠に右肩上がり、あるいは右肩下がりの直線を描くことはまずありません。

基本的にトレンドは小さなジグザグ線を描きながら、大きな流れを描きます。このジグザグ線が折れ曲がるタイミングを「バウンド」または「反発」といいます。つまり、これまで上昇してきたトレンドが下降に転じる部分、あるいは下降してきたトレンドが上昇に転じる部分です。

この「バウンド」が、1つ目の重要なエントリータイミングです。上がり始めた時点で「買いエントリー」をしておけば、高値になったときに売って利益が見込めますし、下がり始めた時点では「売りエントリー」をしておけば、さらに安値になった時点で買うことで、その差額を利益とすることができます。FX取引はこのように、買って売ることができますが、「先に売って後で買う」取引も可能なのです。この特性を活かすことで「上昇トレンド」「下降トレンド」どちらも利益のチャンスとすることが可能です。

バウンドのエントリータイミング

ブレイクとは

「ブレイク」とは抵抗線(水平線)を突き抜けたタイミングを指します。抵抗線を上に越えた場合は「ブレイクアウト」下に越えた場合は「ブレイクダウン」といいます。

この「ブレイクアウト」「ブレイクダウン」のタイミングこそがもう一つのエントリーポイントとなります

このときの売り買いの方法と、損益が発生する仕組みはバウンドと同様です。

ブレイクダウンの例

fx ブレイク