追証

追証(おいしょう)と読みます。

追加証拠金の略で国内FX会社でFX取引を行う際、非常に重要になってくる用語です。

一部では「鬼より怖い追証」とまで言われる追証とは一体どんなものなのかご紹介していきます。

■目次

追証とは?

通常、FX取引を行う際に証拠金をFX会社(証券会社)に預けて取引を行いますが、この証拠金が取引損失等により一定以上減ってしまうとFX会社から証拠金の追加入金を求められます。

これが追証です。

要するに「取引に必要な証拠金が足りないので期限内に追加入金してね」ということです。

追証はポジションの損失確定前の状態(含み損と呼ばれます)でも発生し、一度発生すると追加入金かポジション決済以外では解消されません。たとえポジションが含み損から含み益状態になっても、解消されません。

これが追証の厄介なところで、期限内に解消できないとペナルティーが発生します。実際のペナルティーについては、『追証が支払えないとどうなる?』をご参照ください。

ロスカットがあるのに追証はなぜ起こる?

ロスカットと追証の基準が別に設定されているため、追証は発生します。

ロスカットとは主に暴落や暴騰時に投資家保護の為に行われ、保有しているポジションが強制的に決済されることをいいます。

ロスカットの基準も追証の基準も各社違いますが、ロスカットされる様な事態に陥ると、多くの場合、証拠金不足で追証も発生します。

追証もロスカットも証拠金維持率という数値を元に発生します。DMMFXを例にすると、追証は営業日マーケットクローズ時点で証拠金維持率が100%を下回っていた場合に発生、ロスカットは証拠金維持率が50%以下になった場合、発動とされています。
※2018年10月上旬現在

例えば買いポジションを持っている状態で相場が暴落し、証拠金維持率が50%を一時的にでも下回った場合、ロスカットが行われ、DMMFXによる証拠金の判定時間までに証拠金維持率が100%以上に回復しないと追証が発生することになります。

具体例を出して説明します。証拠金100万円、1ドルが100円のとき、レバレッジ25倍で10万通貨の取引をする場合、必要証拠金は40万円です(必要証拠金=レート×取引数量÷レバレッジ)。このときの証拠金維持率は、250%です(証拠金維持率=有効証拠金÷必要証拠金×100)。

つまり、必要証拠金が16万円になったときに追証が発生し、8万円になったときロスカットが発生するということです。

追証

これはロスカットの判定基準と追証の判定基準が別に設定されている為であり、ロスカットされてもその後の証拠金維持率によっては追証も発生することになります。

関連記事:FX初心者でもわかるロスカットの仕組み|FX会社のロスカットルールも徹底比較

追証が支払えないとどうなる?

追証が発生し、期限内に支払いがされなかった場合、FX会社によりすべてのポジションが強制決済されます。

それでも足りないほどの損失が発生した場合、FX会社から一括返済を求められます。

大抵の場合はそこまで損失が広がる前に強制ロスカットが行われますが、2015年に発生したスイスフランショックでは20分間で、41%という歴史的な暴落を記録したため、証拠金を超える損失が発生するケースが発生し、FX会社が投資家に返済を求める裁判にもなりました。

スイスフランショックのようなことはめったに起きませんが、万一に備えて自分でロスカットラインを設定するなどして自衛することが大切です。

追証を発生させないために

追証を発生させないために証拠金維持率には常に注意している必要がありますが、それでも取引損失が膨らみ追証が迫ってきた場合、いくつかの対処方法がありますのでご紹介します。

追証前に入金する

追証を発生させない方法として一番確実なのは入金を行う事です。

腑に落ちない方も多いと思いますが今のポジションを保持したまま、証拠金維持率を確実に回復させる手段は入金しかありません。

証拠金維持率が追証の基準を下回らない様に入金する必要があります。

現在保有のポジションの逆のポジションを持つ(両建て)

相場がどちらに動いても利益と損失が相殺されるので、証拠金がそれ以上に減ることはありません。

ただし、取引通貨ペアによってマイナススワップが発生しますので注意が必要です。

関連記事:FX両建てで負けない必勝法がある!?

一部もしくは全ての保有ポジションを決済して維持率を回復させる

スッパリと損切りをして、次に備えることも大切です。

追証が発生する状況

  • 相場予想が外れた
  • 取引ロット数が多すぎた
  • レバレッジをかけすぎた

などの原因が必ずありますので、問題点を洗いだし、新しいトレードに備えるのが賢明です。

各会社の追証のルール

最後に国内業者大手の追証のルールをご紹介します。

  追証のルール
DMMFXDMMFX 追加証拠金判定時刻に、証拠金維持率が100%を下回っていた場合に発生。
解消条件は追加証拠金額以上の入金をし、追加証拠金額を0円にするか、ポジションの決済。
外為どっとコム外貨ネクストネオ 追証制度無し。
ただし証拠金維持率が100%を下回っていた場合、全ポジションを強制決済。
パートナーズfxパートナーズFX 営業日終了時点の証拠金維持率が、100%未満の場合に発生。
解消条件は追加証拠金額以上の入金をし、追加証拠金額を0円にするか、ポジションの決済。
FXトレードFXトレード 追証制度無し。
ただし証拠金維持率が50%を下回っていた場合、全ポジションを強制決済。
ライオンFXライオンFX 追証制度無し。
ただし証拠金維持率が100%を下回っていた場合、全ポジションを強制決済。
外為オンライン外為オンライン 追証制度無し。
ただし証拠金維持率が100%を下回っていた場合、全ポジションを強制決済。
トライオートFXトライオートFX 追加証拠金判定時刻に、証拠金維持率が100%を下回っていた場合に発生。
解消条件は追加証拠金額以上の入金をし、追加証拠金額を0円にするか、ポジションの全決済。
外為ジャパン外為ジャパン 追加証拠金判定時刻に、証拠金維持率が100%を下回っていた場合に発生。
解消条件は追加証拠金額以上の入金をし、追加証拠金額を0円にするか、ポジションの全決済。または、ポジションの一部決済か、一部決済と入金。
FXネオFXネオ 追加証拠金判定時刻に、証拠金維持率が100%を下回っていた場合に発生。
解消条件は追加証拠金額以上の入金をし、追加証拠金額を0円にするか、ポジションの全決済。

多くの会社が証拠維持率が100%を下回った場合、追証が発生するというものでしたが、追証制度がない会社も存在します。

また解消方法についても、入金での解消は各社共通でしたが、ポジションの一部決済で解消できる会社や全ポジションの決済でなければならない会社など条件は微妙に異なっています。

追証の有無、取引手数料などを比較し、自分に合った会社を選ぶと良いでしょう。

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