FXの多彩な注文方法

FXの取引で新規注文をする、決済注文をする方法としては、大きく分類して2系統あります。1つは「成行(なりゆき)注文」その時の価格で注文するリアルタイム取引のことです。もう1つは「指値注文」「逆指値注文」こちらは、注文したい価格を予約するもので、その価格になった時に自動的に売買取引が実行されるものです。

この3つの注文方法は今後取引する上で軸となる考え方、基本的な注文方法なのでしっかり覚えておきましょう。

関連記事:FXのIFD・OCO・IFO注文の意味と使い方

成行(なりゆき)注文とは

リアルタイムで注文をする取引方法です。「あっ、買いたい!」と思った時に買って「あっ、売りたい」と思った時に売ればよいので、最もわかりやすい注文方法です。初心者の方でデモトレード画面をインストールした人は、先ずこの取引を実施してみましょう。少しだけ得した気分、損した気分を味わえます!尚、会社によっては成行注文のことを「クイックトレード」という場合もあります。

成行注文の使い方

成行注文の使い方として、スキャルピングがあります。スキャルピングはわずかな値動きでも短時間に売買を繰り返し利益を得ようとする手法です。その時その時自分のタイミングで短時間でも注文する方法として相性は良いといえます。但し、スキャルピング行為の可・不可は各会社によって異なりますので気になる方は「スキャルピングできる会社できない会社」をご覧ください。

相場が急変した時に成り行き注文を使います。相場は時に大きく変動する場合があります。「すぐに利益を確定させたい!」「すぐに損切りを確定させたい」時に有効です。

成行注文のメリット

その時々で自分で決めてスピーディーに約定できることがメリットです。ある程度チャートに張り付いて見れる人には向いている注文方法と言えます。

成行注文のデメリット(注意点)

成行注文の注意点として、必ずしも確定ボタンを押したタイミングで約定しないということです。つまり「1ドル111.02円で買い注文したのに111.04円で約定していた」パターンや「1ドル111.20円で売り注文したのに111.22円で約定していた」パターンなど良くも悪くもタイムラグで実際の約定金額が変わることがあるということです。このズレのことをスリッページと言います。そして、この金額のずれが殆ど無いFX会社を「約定力の高い会社」と呼び、逆にズレが多い会社を「約定力の低い会社」と呼んだりします。取引するなら約定力の高い会社を選びたいですよね、なので、FX会社を決めるポイントとしても重要な要素となっております。

指値(さしね)注文とは

注文したい価格を指定して予約するもので、例えば、指定期間内に「1ドル111円20円」になったら買ってもいいよ、指定した期間内に「1ドル111円50円」になったら売っても良いよという予約注文のことです。

指値注文の使い方

指値注文は新規注文や利益確定に使われます。それでは「新規注文時」「利益確定時」それぞれの使い方をご紹介します。

新規注文時の使い方

新規注文時の使い方 現在よりも安くなったらロング(買う)を始めたい。或いは、高くなったらショート(売る)を始めたいという注文で、その価格を予約します。その価格にならない限り、新規注文が通ることはありません。

利益確定時の使い方

利益確定時の使い方 すでにポジションを持っているケースで、目標の価格に達したら(上図では120円)取引完了する、という注文になります。ここに達しない限り、決済されることはありません。

指値注文のメリット

メリットは何と言っても、自分で指定した値段で取引をしてくれるところです。なかなかチャートに張り付いて為替のチェックができないサラリーマンの方など副業でFXをされる方にとって、自分の希望値段で取引ができるのでメリットです。

指値注文のデメリット

指値注文のデメリットとしては、注文する際のレートとかけ離れたレートに設定すると約定しないということです。約定しないということは利益も損失もありませんが、「機会損失」になる可能性はあります。例えば、1ドル110円で購入したドルを1ドル115円で売りたいと思い指値設定したとします。その後、一時は1ドル114.5円までは上がったものの指値注文を満たしていないので約定しなかった。などです。

逆指値(ぎゃくさしね)注文とは

逆指値注文とは、そのままの意味で「指値注文」の逆のことを意味します。つまり、「指値注文」は安くなったら買い、高くなったら売るというシンプルな考え方ですが、「逆指値注文は」安くなったっら売り、高くなったら買うということです。ここで、あれ?っと違和感を感じる方もいると思うのですが、実は、この逆指値注文もしっかり理解すると、実はとても便利な注文方法なのです。そこで、逆指値注文の使い方をご紹介します。

逆指値注文の使い方

ポジションが含み損になってしまった時、損失を受け入れて決済することを「損切り」と言います。この損切りは、成行注文でもできますが、そもそも取引を始めるときには、損切りラインを設定しておくことが必要。こうなったら負けを認めるという価格に逆指値注文を入れるのです。

損切り時の逆指値注文

このようにリスクを抑える取引を行うことで、資金にダメージが加わることを予防できるのです。

含み損を抱え込み、さらに傷口を広げてしまうというのが、よくある初心者ならではの失敗パターンです。

そうならないためにも、相場が予想通りに動くとは限らないということを強く認識した上で、あらかじめ「この価格になったら損切りする」と決めることが重要です。

こうして、指値・逆指値注文を使うことで、柔軟な取引を行うことができるようになるのです。

指値・逆指値注文が重要な理由
チャートを見ていられない時でも取引可能
アメリカ市場やオセアニア市場は、日本時間の深夜に動いております。ここでのチャンスを逃さないためにも予約注文を使いこなせるようになる必要があります。
シナリオを想定できる
チャート分析による根拠に基づいて、取引のシナリオを描くことがFXの鉄則です。それを予約注文に反映させることで、一貫性のある取引を続けることが可能になります。
損切りの慣れを促進
初心者のうちは、なかなか損切りできないものです。予約注文で損切りを機械的に入れ続けることで、次第に耐性がついてきます。

逆指値注文のメリット・デメリット

逆指値注文のメリットとデメリットは「指値注文」と同じです。指定した値段にならなければ約定しないということになります。

成行注文/指値注文/逆指値注文の抑えておきたいポイント

覚えておきたいポイント
成行注文(リアルタイム注文)
・注文ボタンをクリックした瞬間の価格を基準委取引が成立する。
・短時間の取引によく用いられる。

指値・逆指値(予約注文)
・指定した価格で新規や決済を実行できる。
・指値は新規にポジションを持つとき、利益を確定する時に使われる。
・逆指値は主に損切りに使われる。