FXのトレードとは保有する資金をその時々の為替レートに従って他の通貨に交換し、その後レートの変動を見ながらその通貨を売却することで損益をあげることです。そのトレード方法には大きく分けて3パターンの投資方法(トレード方法)があります。
この3つのトレード方法についてメリットやデメリット、特徴のご紹介と初心者におすすめのトレード方法をご紹介していきます。
■目次
スイングトレード(中期的売買)
スイングトレードは数日間~数か月で売買を行うトレードスタイルで、大きなトレンドを狙うことが重要なトレード方法です。相応の値幅を獲得できるチャンスがある反面、相場急変によるリスクにさらされます。資金に余裕がないと無理が生じる取引方法なので、比較的トレンドが長く続く通貨ペアを選ぶことが大切です。
保有時間 | 数日~数ヵ月 |
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主な時間足 | 4時間足・日足・週足 |
メリット | 大きな利益を狙える |
デメリット | ある程度の資金が必要 |
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デイトレード(短期売買)
デイトレードはその日のうちに決済するため、ポジションを翌日に持ち越すことがありませんので、就寝中のリスク回避ができます。また、値動きには1日ごとにおおよその流れが決まっていることが多いことから予想が立てやすい点が魅力です。総じてバランスが良いトレード方法と言えます。初心者に最もおすすめできる取引方法です。
保有時間 | 数時間~1日 |
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主な時間足 | 5分足・1時間足・日足 |
メリット | 取引は1日で完結 |
デメリット | 利益が小さくなりがち |
スキャルピング(超短期売買)
スキャルピングとは外貨を購入して(ポジションを持って)から数秒から数十秒で決済を行う超短期トレードを指します。ポジションを保持する時間が短いことから、急激な為替変動の影響を受けにくいため、リスクが低い取引とされています。僅かな時間ですので値動きも数銭程度ではありますが、短時間で利益を確定し、それを繰り返すことで利益を積み上げていくことができます。スキャルピングを主軸に取引をされている場合、1日に数十件の取引を行う方が多いようです。利幅がわずかであることから、大きなレバレッジをかけての取引が行われる傾向にあります。
一方で、取引回数が多くなるため、スプレッド負担が大きくなってしまうデメリットがあります。
また、短時間で売買を繰り返すスキャルピングはシステムに負担をかけることから、FX会社によっては規制の対象としており、その場合口座を凍結されてしまうケースもありますので注意が必要です。
保有時間 | 数秒~数十分 |
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主な時間足 | 1分足・5分足・15分足 |
メリット | 一瞬で取引が終わる |
デメリット | 取引コストがかかる |
初心者におすすめのトレード方法とは
この中で、初心者におすすめしたいのがデイトレードです。デイトレードは就寝中のリスク回避と1日で取引を完結させることで利益は小さいですが、バランスは良いトレード方法と考えています。一方で、サラリーマンや副業としてFXをやっている方では、なかなかチャートや情報に張り付いてみることができないのでデイトレードが難しい人もいると思います。そういった人にはスイングトレード(中期的売買)がおすすめです。理由はFXの醍醐味も味わいつつ、スワップポイントも期待できる投資方法だからです。
スワップ狙いも比較的堅実な投資方法ではありますが、コツコツと小さな利益を積み重ねた結果の利益なので、為替の変動が大きく、その損切りタイミングを見誤った時には今まで稼いだ利益を失ってしまったり、マイナスが結果として出てしまうことも考えられます。スワップ狙いだけの投資家の場合は為替の値動きへの意識が低くなりがちです。その点は注意して、投資を行ってください。