FXには、「窓(窓開け・窓埋め)」とよばれる事象があります。
FXの「窓(窓空け・窓埋め)」とはいつ、どのよな理由で起こるものなのか?FX初心者にもおすすめの窓埋めを利用したトレード手法などご紹介します。
■目次
窓とは
通常、チャートのローソク足は途切れることはありませんが、下図のようにチャートのローソク足とローソク足の間が離れた隙間のことを「窓」や「窓が開いた」と言います(英語でギャップとも表現します)。
また、隙間ができた後、次のローソク足が直前のローソク足より高値にある(上向きに窓が開いている)場合を「上窓」といい、低い値にある(下向きに窓が開いている)場合を「下窓」といいます。
上図の場合は上に窓が開いているので「上空」となります。
窓が開く理由
FXは平日24時間取引をしているので、基本的に窓が開くことはありませんが、金曜日の終値から月曜日の始値の間、つまり、取引ができない時間帯に窓が開くことが一般的です。
ここで一つ疑問なのが、なぜ、米国やヨーロッパ等主要市場が閉まっていて取引ができないのに、月曜日の始値のタイミングで窓が開いてしまうのでしょうか?市場が動かないのであれば、月曜の始値は金曜の終値からスタートするはずですよね?
実は、一つだけ土日でも動いている市場があるのです。 ご存知の方もいると思いますが、イスラム圏では金曜日が休み(安息日)となっており、土日は平日扱いとなるため、中東のバーレーン市場は土日でも動いているのです。
特に、土日の間に為替の変動に影響のある出来事が起こると、土日に中東のバーレーン市場で値が動き、月曜日の始値のチャートで大きな窓が開く可能性が高いのです。
窓埋めとは
窓埋めとは、開いた窓を埋めようとする相場の値動きのことです。
この窓埋めの動きは高い確率で起こるため、この相場の値動き狙いでエントリーや決済をすることで利益を狙うことができます。
FXの窓埋め手法
FXの窓埋めの性質を利用して利益を狙うトレード手法についてご紹介します。
ルールがシンプルな手法なので初心者のかたにおすすめです。
まず、月曜日の朝7時には起床してチャートとにらみ合う必要があります。
安定の米ドル円の通貨ペアでトレードすることを推奨します。
エントリーポイントは窓を確認してからです。上窓なら売りエントリー下窓なら買いエントリーをします。
窓埋めのタイミングで決済をします。
FXの窓埋め手法の注意点
窓埋めの確率は高いものの、必ず発生するものではありませんので、しっかりと損切りのポイントを事前に決めておくことが大事です。
勝率55%~60%程度目指す気持ちで取り組むことをおすすめします。