なぜFXは借金のイメージがあるのでしょう?本当にFXで借金になるのでしょうか?
そもそも、「借金をしてFXを始める」という方は、FXには向いておりませんのでやめた方が良いでしょう。FXは投資です。自己資産で無理のない運用をすることをおすすめします。
「FX借金」の定義ですが、例えば、FX取引で証拠金として10万円預けた証拠金が9万円になったとしましょう。これは、「FX借金」とは考えません。
10万円預けていた証拠金が口座の中でマイナス1円以上になってしまった場合を「FX借金」とした場合、どうなったら借金をしてしまい、どうしたら借金をせずに取り組めるのかご紹介します。
■目次
FXで借金をしてしまう原因
FXで借金をしてしまう原因とは何かご紹介します。
ロスカットが間に合わなかった場合
結論、預けた証拠金がマイナスになるパターンはロスカットが間に合わなかった場合だけです。
「ロスカット」とは、預けた証拠金が規定以上の損失をしないために、システム上で強制的に損切り決済をする仕組みです。
トレーダーはこの「ロスカット」に守られているため、よほどのことがない限り「fxで借金」をすることはありません。
では、どういったパターンでロスカットが間に合わなくなるのでしょうか。
急激な為替の変動によるもの
急激な為替の値動きがあった場合、ロスカットのシステム発動が間に合わず証拠金がマイナスになってしまう可能性があります。
為替は様々な要因で24時間動き続けています。その中でも為替が急激に変動する可能性が高いタイミングがあるのでご紹介します。
- 重要度(注目度)の高い経済指標発表のタイミング
- 要人の発言のタイミング
- テロ・自然災害のタイミング
特に「自然災害やテロのタイミング」は、予測が難しいです。実際に日本で起こった東日本大震災の時やアメリカで起こった9.11同時多発テロの時など大きく為替が変動したことがあります。
FX会社のシステムトラブルによる損失
FX会社のシステムに何らかの障害が起こり、ロスカットが間に合わない場合も考えられます。
残念ながら、100%システムトラブルが発生しないと保障するFX会社はありません。ですが、システムトラブルを起こすことはFX会社にとって死活問題です。どのFX会社もトラブルが起きないように万全の体制でシステム運用していることは言うまでもありません。
FXで借金をしない方法とは
では、皆様お待ちかね借金をしない方法をご紹介します!と言いたいところですが、自然災害やテロ、システム障害がある以上、100%借金をしない方法は、残念ながらありません。但し、限りなく借金のリスクを減らすことは可能なのでご紹介させていただきます。
ロスカットでリスク回避
実は、「ロスカット」の条件はFX会社やサービスごとに異なります。もちろん早いタイミングでロスカットされるサービスの方が借金をする可能性は低いのですが、早すぎると損切りの回数が増えるリスクも高まりますので自分のトレード方法に見合った口座を選びましょう。
FX会社ロスカット規定一覧
FXネオ | 証拠金維持率が必要証拠金の 50%未満の場合 |
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外為オンライン |
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トライオートFX | 有効比率が50%以下の場合 |
FXブロードネット |
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外為ジャパンFX | 有効証拠金が必要証拠金の 60%を下回った場合 |
パートナーズFX | 有効証拠金が必要証拠金の 40%以下となった場合 |
LION FX | 有効証拠金が必要証拠金の 100%を下回った場合 |
DMM FX | 証拠金維持率が50%を下回った場合 |
ひまわりFX | マイセーフティ機能といって自分で設定できます。 但し、設定した損失額よりも先に口座維持率が 100%を下回ると自動ロスカットとなります。 |
関連記事:FX初心者でもわかるロスカットの仕組み|FX会社のロスカットルールも徹底比較
複数の口座に分けてシステムリスクの分散
可能性は低いですが、システムトラブルが起こった場合は手の打ちようがありません。
なので、複数の口座を開設し、資産を分散運用することでリスクも分散しようという考え方です。
例えば「Aの口座ではマイナスになったが、Bの口座では資産が守れたのでトータルでマイナスにならずに済んだ」ということもあります。
FXで借金?のまとめ
システムトラブルやテロ・災害によるリスク意外は、よほどのことがない限りFXで借金をすることはないでしょう。万が一のリスクをしっかり理解し取引を始めましょう。